
産後半年くらい経っているのに、帝王切開の傷がまだ痛みます。傷の近くにしこりのようなものもあるし…



乳癌の手術をしたんだけど、傷回りが攣れるような痛みがあったり、腕が挙がりにくいんです。



人工股関節の手術をしたんだけど、傷の周りの赤みが減らなくて、痛みもあります。



手術後の傷の痛みや、瘢痕化した傷の影響で、周囲の関節の動きが悪くなることがあります。
まずは痛みを改善することが第一です。
病院ではケアしてもらえることが少ない手術後の後遺症。
リハビリの期間が終わっても痛みが長引く方などは、一度careてらすにご相談ください。
帝王切開後の傷の痛み
帝王切開は分娩に占める割合の約27%※となっていて、決して少なくない数字です。
また、帝王切開は近年増加傾向にあります。
※令和2(2020)年 医療施設(静態・動態)調査(確定数)・病院報告の概況より
帝王切開には縦切開と横切開があります。




縦切開→お腹の筋肉は縦に繊維が走っているため、縦切開は出血が少なく治りやすい
横切開→恥骨上2~3横指を切開するので、傷跡が目立ちにくいというメリットがありますが、手術時間が長いため、緊急で一刻も早く胎児を晩出しないといけない場合などは縦切開になります。
帝王切開後の傷は放っておくと約34%が肥厚性瘢痕(皮膚を修復する細胞が過剰に産生され傷が赤く盛り上がった状態)やケロイド(傷に留まらず正常な皮膚まで盛り上がりが広がる状態)になります。
これらの状態になる前に、傷のケアをしておきましょう。
careてらすでは傷周りの癒着の予防・セルフケア方法をお伝えします。
乳癌などの術後の痛み
乳癌などの腫瘍摘出術の後、退院してしばらく経った後も創部の周囲組織の緊張や短縮が原因で、痛みが残存したり、周りの関節の可動域が悪くなったりすることがあります。
乳癌を例に挙げると、
- 術後の上肢の関節可動域制限
主な原因は、胸部と腋窩の軟部組織の伸張性が低下することで起こります。
上肢の可動域制限は、日常生活にも支障をきたします。
- リンパ浮腫
リンパ浮腫とは、体循環の一つであるリンパ系の機能低下によってリンパの排液能力が低下し、皮下組織に水分が貯留した状態です。
通常は皮下において毛細血管とリンパ管、そして間質の細胞との間で水分や栄養素の交換がおこなわれているのです。
リンパ浮腫はこのリンパ管の流れ、リンパ輸送能力が障害され、間質や組織間隙に体液やたんぱく質などが蓄積されて起こる浮腫のことです。
血液は心臓のポンプ機能で血管の中を血液が循環させますが、リンパ液は心臓のようなポンプが存在しないので、中枢から順々に末梢側を吸収する、穏やかな流れである特徴があります。そのため。周囲の圧や刺激によって左右されやすいのです。
乳癌などでリンパ管に傷がついてしまった場合やリンパ節を切除した場合は、リンパ浮腫が起こります。
careてらすでは、リンパ浮腫の方に対して、リンパの流れを改善する施術を行い、浮腫の影響で筋肉の弛緩と収縮が不十分な箇所に対して、正常な働きを取り戻していく施術を行い、筋ポンプ作用を促していきます。
careてらすは個室となっていますので、相談しにくいお悩みも、どんなことでもお話していただければと思います(*^-^*)
股関節などの手術後の痛み
股関節や膝関節の外科的手術をした後に、傷の痛みが残存し、上手く体重をかけられないことがあります。
整形外科的な手術には皮膚・脂肪・筋膜・筋肉の侵襲が避けられません。
傷がついた部分は細胞が修復をしようと、「癒着(ゆちゃく)」を起こします。
癒着した皮膚や筋膜・筋肉は過緊張になり、痛みや関節の可動域制限を起こします。
そうならないためにも、退院後も傷や周囲組織のケアが必要になります。



当院は個室でスタッフも一人なので、傷口の確認やケアも直接行うことが可能です。
病院でのリハビリが終了した後も痛みや可動域制限が起こっている方は、一度careてらすにご相談ください(*^^*)
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